浜らじゃ日記

卓球活動、エルサルバドルについて、日常生活について書いています。

ベンチコーチという1分間の魔法。

 

卓球の試合では1セットごとに、

 

1分間のアドバイスができる時間があります。

 

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みなさんはこの時間で何を意識してアドバイスしていますか?

 

 

1分間しかないこの時間のなかで何をすることが良いのだろうか。

 

私の経験の中で、

 

ほとんどの場合ベンチコーチはさほど試合とは関係ないことが多い。

 

しかし、その中でもベンチコーチのせいで負けることや、

 

ベンチコーチのおかげで勝つところを目の当たりにしてきました。

 

具体的には、

 

1セット目を勢いよく取ってきた後に、

 

アドバイスをしたとたん2セット目から勢いがなくなってしまい、

 

散々な試合になってしまったことや、

 

2セット取られて後がない状態からアドバイスをした後、

 

別人のように3セットを取ってくる経験があります。

 

こんな経験から、面白さもあり、怖さもあるベンチコーチのときは、

 

自分の試合以上に集中してみるようになりました。

 

私がベンチコーチをしているときに意識していることを書きたいと思います。

 

①試合を真剣に見る。

②話を聞く。

③1、2個のアドバイス

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①試合を真剣に見る。

 

当たり前だ。(笑)

 

ですが、コーチなどをしていたり、

 

選手間同士でベンチコーチに入るとき、

 

お願いされた試合以外が気になってしまったり、

 

携帯をいじったりしていることなども多いです。

 

選手は意外とベンチのことを見ており、

 

他のことをしている光景を見ると集中が途切れてしまったりします。

 

自分がベンチコーチとして入った試合は、

 

選手の表情や相手の様子などを観察します。

 

選手が自分の方(ベンチの方)をみたときは多くの場合、不安があります。

 

その瞬間はとても大切で、

 

さりげなくうなずいたり、

 

手をたたくことで、

 

「大丈夫、大丈夫。1人で戦っていないぞ。2人で戦おう。」

 

というようにジェスチャーすることで

 

少し安心できるようにしています。

 

 

②話を聞く。

 

ベンチに選手が戻ってきたら話を聞くようにしています。

 

選手の分析が間違っていたり、支離滅裂でも気にしないで、

 

うなずいて聞くことで試合の興奮状態も少し落ち着き

 

頭に入る状態になります。

 

ベンチに返ってきてすぐ、サーブはこうしよう、

 

レシーブはこうだなどと話しても、頭に入る人は少ないと思います。

 

飲み物を渡し、20秒程度はアドバイスするのは避けています。

 

 

③1,2個のアドバイス

 

選手が少し興奮状態から落ち着いたら、

 

アドバイスをしていきます。

 

ここは選手によって違いますが、

 

どんなに頭の良い選手でも多くて2個までのアドバイスしか入りません。

 

それに難しいことを伝えても興奮状態では一ミリも理解できません。

 

私は、サーブについて、レシーブ~3球目についてを

 

一つずつアドバイスするようにしています。

 

このようなことを考えながらベンチコーチをしています。

 

 

しかし、一番大切なことは選手との「信頼関係」であると思っています。

 

ベンチコーチに入ると顕著に現れます。

 

信頼している選手は話が入っていきますが、

 

信頼してくれていない選手は不安そうに話しを聞いています。

 

悲しいことですが、自分の力量不足を一番感じる瞬間です。

 

この場合は何をしても全く意味がありません。

 

話しながら言葉が選手の耳から耳に素通りしていきます。

 

信頼関係」。目には見えないものですが、

 

ベンチコーチから感じることができる瞬間です。

 

ベンチコーチのテクニックなどもありますが、

 

まずは選手との「信頼関係」があってこそだと思います。

 

 

自分の中でのベンチコーチ失敗例成功例

 

〈失敗例〉

 

選手のベンチコーチをしていると、

 

「自分だったらこうする。」という考えが浮かんできてしまいます。

 

しかし、試合をしている選手と私は、

 

戦型や長所、性格など全く違います。

 

まだそれが分かっていなかったころ、

 

選手に自分の方法を伝えて次のセットへ向かわせたとき、

 

全く選手の足が動かなくなりました。

 

選手の長所が消えてしまいました。

 

その選手は普通に試合をすれば、

 

10回中10回勝てる選手に負けてしまいました。

 

その後からは日頃の選手を見ながら、

 

長所や性格などを分析し、

 

選手目線で伝えることを意識するようにしています。

 

〈成功例〉

 

勝戦で選手が0-2でセットを取られて戻ってきたとき、

 

試合の中でも首を傾げたり、もうあきらめた顔をしていました。

 

しかし、点数が離れているわけではなく、

 

力がかなり離れている様子もありませんでした。

 

どうせ負けるにしても収穫のない負け方をしても意味がないと思い、

 

「みんなの気持ちを背負って戦っているんだ。1セットぐらい取ってこい。」

 

俺はまだあきらめていないぞという気持ちを伝えただけで送り返したところ、

 

別人となり、3-2で逆転することができました。

 

おそらくセオリー通りアドバイスしていたら

 

そのまま終わっていたと思います。

 

信頼関係の中で生まれた瞬間だったと思います。

 

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皆さんはどのようにベンチコーチしていますか?

 

私はまだまだ試行錯誤しています。

 

是非、こんなことを気を付けていますというのがあればコメントください!!